[P4] ポスター発表4

[P4-041] 公立小学校の通常学級で学ぶ聴覚障害児童への英語分節音指導

「聞こえ学級」担任の日本語を介しない個別英語音声指導の取り組み

〇松尾 理恵¹、河合 裕美² (1. 船橋市立船橋小学校、2. 神田外語大学)

キーワード：聴覚障害児童、英語分節音、視覚的ストラテジー

公立小学校通常学級で英語授業を受ける聴覚障害児童の英語音声の指導法を検討するため，「聞こえ学級」担任である小学校教員が，個別取り出しで日本語を介さない英語分節音の指導を実践した。担任の振り返りによって，①教員研修の成果，②児童の授業への意識の変容，③年齢に応じた指導の工夫，④通常学級と個別指導体制連携の必要性について，教師の意識が大きく変容した。指導を重ねることで，教師の指導技能が向上し，児童の視覚的なストラテジーが構築されていることが，児童の教師への注視を計測することによって明らかとなった。小学校英語教科化を直前に，授業を担当する教員にとって，喫緊の課題や指導の手立てを示唆する結果を得た。