[P9] ポスター発表9

[P9-102] 学習や生活に困難を抱える高校生への学習支援

学びのユニバーサルデザイン（UDL）の実践を中心に

〇芹澤 健二¹、佐上 公子¹、梅田 真理²、川俣 智路³ (1. 東京共育学園高等部、2. 宮城学院女子大学、3. 北海道教育大学)

キーワード：学びのユニバーサルデザイン（UDL）、RTIモデル、LD

高校全入時代を迎え、発達障害を抱える生徒も多く高等学校に進学する中、「通級による指導」がスタートした。しかし、それは「自立活動」を中心とするものであり、「学力の保障」という面では、義務教育に比べ高校での支援は十分ではない。自立活動を通して身につける内容とともに、学力の保障もあってはじめて生徒の心理的な安定や、成長への意欲も喚起されると考える。より意欲的な学習活動を促すために、RTIモデルを参考に環境整備を行い、その中でUDLに基づいた授業展開をすることで、生徒の「学習適応感」がどのように変化するかの調査を行った。その結果、多くの生徒の「学習適応感」が上昇し、特にLD群において有意に上昇した。