[P] ポスター発表
P09：義務教育修了後（高校・大学等・就労）の支援

[P09-01] 高等学校における学校全体で取り組む通級指導教室

見通しをもつことで行事参加を目指した生徒Ａの事例

〇土居内 香江¹、松本 秀彦² (1. 高知県立高知北高等学校、2. 高知大学大学院教職実践高度化専攻)

キーワード：通級による指導、校内連携、活動の見通し支援

高等学校における通級指導で獲得したスキルを校内で活用することを目指し、「通常の学級と通級による指導の学びの連続性を実現するための6つの提言」に基づいた支援体制を作り、有効性を検討した。対象生徒は初めての行事への参加に抵抗があり、疑問があっても自分から質問することができなかった。通級指導で本人の疑問点を確認し、担当教員・生徒とともに事前に練習した結果、事前練習が十分にできた行事には参加することや、ノートを介して疑問点を担任に質問できるようになった。また、授業を公開することで生徒の実態や指導ニーズについて教職員へ情報共有した。以上より学校全体で取り組む有効性が明らかになった。