[P1] ポスター発表1

[P1-03] 乗算の難易度の推定

制限時間下における困難度の分析

〇山本 ゆう^1,2,3、田部井 広旗⁵、熊谷 恵子⁴ (1. 松本大学教育学部、2. 筑波大学大学院人間総合科学研究科、3. 筑波大学心理・発達教育相談室、4. 筑波大学人間系、5. 株式会社VRST)

Keywords:乗算、難易度、項目反応理論

九九の範囲の乗算について，体系的な難易度や，認知能力との関連についての全体傾向は未だ明らかにされていない。そこで，本研究では，通常学級に在籍する3年生から6年生を対象に，九九の範囲の乗算の回答と反応時間を測定した。そして，制限時間下での正答率を指標にして，項目反応理論による困難度の推定を行った。結果，九九の範囲の乗算の体系的な難易度が示された。さらに，難易度に影響する要因の検討のために，「乗数」，「被乗数」，「積」，そして，九九の「子音”i”の数」「モーラ数」と困難度の相関を検討した。結果，「モーラ数」が最も式の難易度に影響を与える要因として見出された。