学会参加者の皆様
10月21日~11月29日 オンデマンド配信予定です。
また、教育講演については、現在も視聴可能です。
会長挨拶
第38回学術集会長
井村真澄
(日本赤十字看護大学大学院)
「令和6年能登半島地震」および復興途上にあった能登半島を襲った豪雨により、犠牲となられた方々の御冥福をお祈りするとともに、被災された全ての皆様に心よりお見舞いを申し上げます。
この度、第38回日本助産学会学術集会を2024年10月5日~6日にわたり開催いたします。テーマは、「時空を超えてつながる命と心-人々の尊厳と多様性を支える助産」といたしました。生命は、人知を超えて、過去から現在へと連綿と繋がれ、助産師は生命が引き継がれる出産の場に寄り添い存在してきました。過去と未来をつなぐ現在(いま)を担う私たちが生命と心のバトンをしっかりと未来につなげること、かけがえのない一人ひとりの尊厳と多様性を限りなく尊重すること、それらを支える助産について皆さまと共に考え、未来に向けて行動していきたいという思いをこのテーマに込めました。
ここ数年来のウクライナ、パレスチナをはじめとする世界各地での戦闘と殺戮、地殻・気候変動等がもたらす激甚災害等により、地球上のいたるところで分断は深まり、人々はこれまでにない生命と人道危機に瀕しています。助産領域に目を転じれば、女性、子ども、親子、家族らのかけがえのない生命、尊厳、きずなもまた脅かされています。
これら喫緊の課題に対して、助産師が蓄積してきた英知と技術を土台に、近未来技術も大いに活用しつつ、どのような発展的一歩を踏み出すことができるのか?本学術集会が、これからの助産の在り方と戦略を共に考え、次なる一手を創出する場となれば幸いです。
本学術集会では、コロナ禍で急速に発展したIT技術をさらに発展的に活用し、地球上のどこにいても「時空を超えてつながる」オンラインにて、グローバル/ローカルに多様なプログラムを企画しております。
加えて、助産が大切にしている直接的な心と体の触れ合いもリアル体験できる「
ゆるやかな連携セッション」として、「
マタニティZAZEN坐禅」(鎌倉建長寺)、「
第38回日本母乳哺育学会学術集会」(会期:
9月14-15日、会場:日本赤十字看護大学、会長:宮内 彰人 日本赤十字社医療センター副院長兼周産母子・小児センター長)、「
日本タッチケア協会指導者講習会」(会期:
9月22-23日 会場:日本赤十字看護大学)も併せてご案内申し上げます。
JAM38学術集会、そして、「緩やかな連携セッション」に、奮ってご参加いただき大いに交流を深めていただければ幸いです。ウェブ/対面にて皆さまにお目にかかれることを楽しみにしております。