*山下 芳範1、*田木 真和2 (1. 福井大学医学部附属病院 医療情報部、2. 徳島大学病院 医療情報部)
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チュートリアル
[TS3] チュートリアル3
医療情報担当者に向けてのIT-BCP策定に関する手順と注意点
Thu. Jun 13, 2024 11:00 AM - 12:30 PM 第4会場 (2F 会議室202B)
オーガナイザー:松本 武浩(日本医療情報学会 研修企画委員会)
座長:松本 武浩(長崎大学病院 医療情報部)
主催:日本医療情報学会 研修企画委員会
ここ数年はランサムウエア等によるサイバー攻撃により、電子カルテシステム等の医療情報システムが標的となり大きな話題となっている。このため、システムの利用ができないなどの影響から、診療停止に至った事例が多発したこともあり、サイバーセキュリティ対策は情報部門における喫緊の課題となっている。
特に、2023年4月の医療法改正によりサイバーセキュリティ対策が義務化されたことで、多くの医療機関が対策の充実が求められている。
適切に対策を進める上では、職員全体がサイバーセキュリティ対策に対する共通の価値観ならびに実施イメージを共有する必要があるが、本質的内容の反復的紹介と理解が必要と考えられる。具体的には、病院の医療情報部門がシステムやネットワーク導入時などで、設計や稼働にあたっての最低限の確認を行うための知識、継続的な運用の中でのチェックポイント、業務継続に対する備えとしての対応、内部での教育や訓練などを紹介する。
また、サイバーセキュリティが重要視されているが、自然災害の多発などもあり、医療情報システム全体のBCP 対応としても考える必要がある。
このような状況下での医療情報担当者が考慮すべきIT-BCP策定に関する手順や注意について解説する。