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[R1P-01] 大分県尾平鉱山産水晶にみられるX型エステレル式双晶について
キーワード:水晶、X型エステレル式双晶、桜組織
水晶のエステレル式双晶とは,接合角が76°26',r面を双晶面とし,m面が向かい合い稜線が平行になるという特徴をもつ。今回,尾平鉱山からエステレル式双晶のX型,Y型が見出され, 日本では初めての産出となる。尾平鉱山産X型エステレル式双晶は向かいあうm面の稜線が平行ではなく僅かにずれているものが多く観察された。これは、尾平鉱山産の水晶が桜組織を普遍的に含むために,双晶の対称性が成長と共に僅かにずれていき,結晶外形に表れたものであると考えられる。エステレル式双晶以外にも日本式双晶とエステレル式双晶の複合3連双晶も確認できた。