一般社団法人日本鉱物科学会2019年年会・総会

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R1: 鉱物記載・分析評価

2019年9月22日(日) 09:30 〜 15:00 A-プレゼンスペース (イースト1号館)

09:30 〜 15:00

[R1P-01] 大分県尾平鉱山産水晶にみられるX型エステレル式双晶について

*岡田 敏朗1 (1. 福岡市立和白丘中学校)

キーワード:水晶、X型エステレル式双晶、桜組織

水晶のステレル式双晶とは,接合角が76°26',r面を双晶面とし,m面が向かい合い稜線が平行になるという特徴をもつ。今回,尾平鉱山からエステレル式双晶のX型,Y型が見出され, 日本では初めての産出となる。尾平鉱山産X型エステレル式双晶は向かいあうm面の稜線が平行ではなく僅かにずれているものが多く観察された。これは、尾平鉱山産の水晶が桜組織を普遍的に含むために,双晶の対称性が成長と共に僅かにずれていき,結晶外形に表れたものであると考えられる。エステレル式双晶以外にも日本式双晶とエステレル式双晶の複合3連双晶も確認できた。