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[R2-02] トリディマイト多形のラマン分光法による研究
キーワード:トリディマイト、ラマン分光法、多形、相転移
トリディマイトは多くの多形を持つが、それらのラマンスペクトルは十分確立していない。そこで、通常よく見られるMC, PO-10, MX-1についてスペクトルを測定して整理したので、報告する。それぞれ特徴的な位置にラマンピークがあり、これを使うと簡単に同定することができる。これまで報告されているスペクトルとの比較により、従来隕石中にはMCが報告されてきたが、PO-10も存在することが分かった。高温その場測定も行ったが、低周波数領域を除いて、Hirose et al.(2005)とほぼ同じ結果を得た。OP/OS転移においては、高周波数領域ではほとんど変化がないが、低周波数領域で明瞭な変化が見られた。OCにおいてソフトモードが予想されているが、観察されなかった。OCの低周波数ピークが470 ºCで消え、これがラマンでのOC/HP転移と考えられる。