R2: 結晶構造・結晶化学・物性・結晶成長・応用鉱物

[R2P-04] クトナホラ石の形態変化の結晶学的解析

*栗田 充喜¹、長瀬 敏郎¹、栗林 貴弘¹、今井 裕之² (1. 東北大・院理、2. 金研造形スタジオ)

キーワード：クトナホラ石、秩序度、単結晶X線回析実験、電子線後方散乱回析

クトナホラ石は、苦灰石型の結晶構造をもち、異なる陽イオン八面体席が存在する。２つの陽イオンの席をA席、B席とすると占有率から陽イオン配列の秩序度が求められ、同じ組成でも秩序度によって格子定数やCO₃平面三角形の配置が変化する。一方で結晶形態に着目すると同形の方解石には多くの結晶形態が報告されている。クトナホラ石での結晶構造の変化が結晶形態に与える影響を調べるため、単結晶X線構造回折実験と結晶方位解析を行なった。