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[R2P-06] Magnetite-maghemite-hematite相転移メカニズム
キーワード:磁鉄鉱、赤磁鉄鉱、赤鉄鉱、相転移
地殻中に普遍的に存在するmagnetiteはFe2+がFe3+に酸化することによってhematiteに相転移する.この酸化過程において,magnetiteと同形構造であるmaghemiteが中間相として形成される.Maghemiteはmagnetite中の八面体席の一部が空孔になったものであり,magnetiteからmaghemiteへの局所構造の連続的な変化については未解明な部分が多い.本研究では,magnetiteからmaghemiteを経てhematiteまで相転移するメカニズムを解明するために,熱重量・示差熱分析,高温in-situ粉末XRD測定,X線吸収微細構造(XAFS)の高温ex-situおよびin-situ測定から,magnetiteの酸化過程での局所構造変化を調べた.結果から,magnetiteは,加熱によってはじめに八面体席のFe2+が拡散し八面体席の一部が空孔となりmaghemiteに相転移する.その後,maghemiteの空孔となった八面体席が再びFeの八面体配位を形成し, hematiteに相転移していると考えられる.