一般社団法人日本鉱物科学会2019年年会・総会

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R3: 高圧科学・地球深部

2019年9月22日(日) 09:30 〜 15:00 A-プレゼンスペース (イースト1号館)

09:30 〜 15:00

[R3P-13] Fe-Ni-S-C系の溶融関係と超深部起源ダイヤモンドの生成条件

*伊丹 佑1、浦川 啓1 (1. 岡山大・院自然)

キーワード:超深部起源ダイヤモンド、マントル遷移層、Fe-Ni-S-C系

本研究ではマントル遷移層でのダイヤモンド生成条件を明らかにすることを目的として,Fe-Ni-S-C系の高温高圧急冷実験を15 GPaで行った。15 GPaでは1400 K以上でダイヤモンドがFe-Ni-S-Cメルトと共存する。マントル中の炭素含有量と温度を考慮すると,15 GPaではダイヤモンドと共存する液相の硫黄濃度が約5-15 wt.%の範囲にあるとき炭素が過飽和となり鉄合金メルトからダイヤモンドが析出する。一方,沈み込んだスラブ上面の温度はかなり低いと考えられており,スラブ内ではダイヤモンドの生成は困難である。