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[R4-02] 高濃度放射性セシウム含有微粒子の新規定量法(QCP法)開発とその移行挙動の解明
キーワード:福島第一原子力発電所、高濃度放射性セシウム含有微粒子、QCP法
2011年3月に発生した東日本大震災後の原子力災害によりCsが大気中に放出された。本研究では汚染土壌中のCsMPによる放射能の割合を定量化するための新しい手法を開発した。福島県で採取された20の表層土壌中のCsMPの数と放射能画分(RF)は、それぞれ1.63-80.2%であると決定された。この範囲のRF値とCsMPの数は、プルームが移動した場所、プルーム移動中の降水量、およびFDNPPからの距離に関与していた。FDNPPから北西地点の土壌の低いRF値は、その後の可用性Cs種を含むプルームの影響を示している。3月14日の午後から15日の午後までに放出されたプルームにはCsMPが含まれており、放出初期には3号機がCsMPの供給源であることが示唆された。本研究で得られたCsMPの定量的分布図は、CsMPの動態、ならびに住宅地における潜在的なリスク評価およびCsMPに由来する環境影響を理解するのに有用である。