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[R5P-01] Acfer094隕石中の宇宙シンプレクタイトのTEM観察
キーワード:Acfer 094隕石、宇宙シンプレクタイト、metal-sulfate interaction、TEM
Acfer094隕石中の宇宙シンプレクタイト(COS)と呼ばれる微粒子は、マグネタイトとペントランダイトからなる数十nmスケールのシンプレクタイト組織を示し、太陽系で最も重い酸素同位体組成をもつ。この粒子は、前駆のFe-Ni金属粒子が初期太陽系の重い酸素に富む水や水蒸気により酸化され形成されたとされているが、鉱物学的な研究は少なく、その形成過程には議論の余地がある。本研究では、Acfer094隕石中の一つのCOS粒子についてTEM観察を行った。その結果、本研究のCOS粒子は、内部に微小なNa硫酸塩のインクルージョンを含むことを明らかにした。また微細組織観察から、COS粒子は、前駆のFe-Ni金属粒子とNa硫酸塩間の高温条件下でのmetal-sulfate反応を経て形成した可能性があることを明らかにした。