一般社団法人日本鉱物科学会2019年年会・総会

講演情報

口頭講演

R6: 深成岩・火山岩及びサブダクションファクトリー

2019年9月21日(土) 14:00 〜 16:15 大講義室 Ia (大講義室)

座長:亀井 淳志、江島 圭祐、児玉 省吾

14:00 〜 14:15

[R6-01] 中央モンゴルハンガイ山地ハルグイット-ウストルゴイ火山のアルカリ岩台地状溶岩の地質と岩石

*大場 司1、星出 隆志1、井村 匠1、ナツァグドルジ ムンフエルデネ1 (1. 秋田大学・国際資源)

キーワード:モンゴルの第四紀火山、アルカリ岩大陸性台地状溶岩

中央モンゴルハルグイット/ウストルゴイ火山はハルグイット火砕丘ととウストルゴイ小盾状火山と台地状溶岩からなり、北部の台地状溶岩はウストルゴイ、南部の台地状溶岩はハルグイット火砕丘を起源とする。火砕丘はストロンボリ式噴火堆積物からなる。溶岩はパホエホエ溶岩からなるが、表面がブロック状に破砕されたRubbly lavaであり、これはトゥムリの崩壊によるものである。南部溶岩はショショナイトからなり、北部溶岩はミュジアライトからなる。ハルグイット火砕丘の火砕物は未分化なベイサナイトから分化したショショナイトまで組成が幅広い。南部溶岩とハルグイット火山の組成変化は一連の分化で説明できるが、北部溶岩のミュジアライト系列はそれらと異なる起源を持つ。