一般社団法人日本鉱物科学会2019年年会・総会

講演情報

口頭講演

R6: 深成岩・火山岩及びサブダクションファクトリー

2019年9月21日(土) 14:00 〜 16:15 大講義室 Ia (大講義室)

座長:亀井 淳志、江島 圭祐、児玉 省吾

14:15 〜 14:30

[R6-02] チューク諸島Weno島の火山岩類のマグマプロセス

*角縁 進1、下瀬 洸也2 (1. 佐賀大・教育、2. 芦刈小)

キーワード:アルカリ玄武岩、チューク、カロリン諸島

カロリン諸島内に位置するチューク諸島は、チューク環礁とその中に位置する複数の火山群からなる。これらのうちWeno島について地質調査を行い地質図を作成した。採取した岩石は薄片観察とXRFによる分析で13の溶岩に区分される。これらの溶岩はいずれもアルカリ玄武岩であり、玄武岩〜トラカイトまでの幅広い組成を有する。最後に活動した岩脈はベイサナイトからなり、いずれの溶岩もWPAの特徴を有する。
 溶岩の層序と組成変化を検討すると、4つの活動ステージに分類され、未分化マグマも含まれる。これらについてEPMAでの鉱物化学組成での検討も含め議論をする。