一般社団法人日本鉱物科学会2019年年会・総会

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R8: 変成岩とテクトニクス

2019年9月20日(金) 09:30 〜 17:00 A-プレゼンスペース (イースト1号館)

09:30 〜 17:00

[R8P-06] 南極大陸産超高温変成岩中の輝石の微細組織の特徴

*藤 昇一1、宮本 知治2 (1. 福岡大・理、2. 九州大・理)

キーワード:変成岩、輝石、微細組織、離溶

超高温変成岩は地殻下部において,非常に高温の変成作用を被ることによって形成されたと考えられており,一般にその最高温度は1000℃またはそれ以上と考えられている.本研究においては南極大陸において採取した超高温変成岩中の輝石内に見出した特徴的な離溶組織について,組織形成プロセスについての作業仮説を立て,必要に応じて再構築することで,温度履歴を明らかにすることを目的とする.偏光顕微鏡、SEMおよびEPMA,透過型電子顕微鏡をもちいて得られた化学組成および結晶学的データに基づき温度履歴を推定する。さらに変成岩岩石学的記載,年代学およびフィールドでの産出状況を考慮することで,岩体が経た温度の変遷を解明するとともに大陸地殻下部構造について考察するための基礎データとする.