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[R2-08] Vivianiteの脱水・酸化に伴う構造変化
キーワード:藍鉄鉱、脱水、酸化
含水鉄リン酸塩鉱物のvivianite(Fe3(PO4)2・8H2O)は、加熱による脱水・Feの酸化に伴って120 °付近で明瞭なブラッグピークを示さないsantabarbarite (Fe3(PO4)2OH3・5H2O)に変化する。本研究では、この構造変化をvivianiteを90 ℃まで加熱したその場単結晶構造解析とsantabarbarite(vivianiteを120, 500 ℃で焼成した試料)の異常散乱法を用いた環境構造解析を行った。単結晶構造解析の結果、vivianiteの層状構造の積層方向の周期性が最初に乱されることが分かった。SantabarbariteのFe原子周囲の環境構造解析の結果、加熱温度にかかわらずvivianiteの結晶構造から概ね説明できるが面内のc軸長が収縮している様子が見られた。これは、vivianite→santabarbariteに伴うFeの酸化に伴う構造変化から説明できることが分かった。