R6：深成岩・火山岩及び サブダクションファクトリー

[R6P-06] 能登半島北部に分布する前期中新世火山岩類の全岩化学組成

*柴野 暉崇¹、髙橋 俊郎² (1. 新潟大・院自然、2. 新潟大・理)

キーワード：カルクアルカリ安山岩

能登半島北部には前期中新世に形成されたカンラン石単斜輝石直方輝石安山岩やドレライトを含む様々な火山岩類が分布する．カンラン石単斜輝石直方輝石安山岩はカルクアルカリ系列に属し，低FeO*/MgO（0.96-1.0）と高Mg＃直方輝石（Mg＃＝88）を持ち，低いHREEとLILEを示す．これらの記載岩石的・地球化学的特徴からカルクアルカリ安山岩の形成過程を検討した結果，ドレライトの玄武岩質マグマからは結晶分化作用によって形成されないことを示した．したがって， したがって，カルクアルカリ安山岩の形成にはドレライトとは異なる条件に置かれた起源物質に由来していると考えられる．