[PD6-] 企画趣旨
社会保障制度が逼迫する中で、多様化する生活様式や健康課題に対応していく新たな社会システムの構築が求められている。現在、地域包括ケアシステムとして、“自分らしい暮らしを人生の最期まで続けることができるよう、地域の包括的な支援・サービス提供体制の構築”が進める上では、公的保険制度の枠にとどまらない様々な地域資源を活用してく必要がある。ソーシャルキャピタルの構築として、ボランティアや住民主体の活動などを醸成していくことに加え、個人や家族のニーズに応じて、地域生活を継続するための様々な生活支援等のサービスが活用できる環境を整えていくことが重要である。
一方で、そのようなサービスの開発・活用は、品質的にも経営的にも制度的にも様々な課題が山積し、地域包括ケアシステムの一翼を担うまでには至っていないのが現状である。例えば、サービスの需要・供給構造を見ると、公的保険制度内では、ケアプラン等に基づくサービス利用が基本であり、いわばケアマネージャー等によるコンサルテーション/コーディネーションによって、ニーズにあったサービス内容や品質が担保できる仕組みにはなっている。それに対して、保険外サービスでは、基本的に個人や家族による購買行動(サービス選択)によるものである。多種多様なニーズを満たすことが出来る可能性はある一方で、サービス選択のための情報が十分に確保できず、過度に広告や口コミに依存してしまうことで、適切なサービス体験を得られない場合もある。もちろん、利用者のニーズを充足するために必要であれば、インフォーマルサービスも含めたケアプランの策定が推奨されているものの、実態としてはサービス品質を判断できる情報が不十分であることなどにより、限定的な運用に留まっている。このような中で、事業者としても、純粋にサービス開発に注力するだけでなく、プロモーション費用など様々な投資が必要となり、事業継続性の観点からも非常に難しい経営判断が求められている。
本セッションでは、これらのような保険外サービスの現状や課題、具体例について、様々な立場の演者から話題提供をいただき、地域包括ケアシステムの一翼を担えるよう、実効性のある形で保険外サービスが活用される環境を整えるための議論を行う。
一方で、そのようなサービスの開発・活用は、品質的にも経営的にも制度的にも様々な課題が山積し、地域包括ケアシステムの一翼を担うまでには至っていないのが現状である。例えば、サービスの需要・供給構造を見ると、公的保険制度内では、ケアプラン等に基づくサービス利用が基本であり、いわばケアマネージャー等によるコンサルテーション/コーディネーションによって、ニーズにあったサービス内容や品質が担保できる仕組みにはなっている。それに対して、保険外サービスでは、基本的に個人や家族による購買行動(サービス選択)によるものである。多種多様なニーズを満たすことが出来る可能性はある一方で、サービス選択のための情報が十分に確保できず、過度に広告や口コミに依存してしまうことで、適切なサービス体験を得られない場合もある。もちろん、利用者のニーズを充足するために必要であれば、インフォーマルサービスも含めたケアプランの策定が推奨されているものの、実態としてはサービス品質を判断できる情報が不十分であることなどにより、限定的な運用に留まっている。このような中で、事業者としても、純粋にサービス開発に注力するだけでなく、プロモーション費用など様々な投資が必要となり、事業継続性の観点からも非常に難しい経営判断が求められている。
本セッションでは、これらのような保険外サービスの現状や課題、具体例について、様々な立場の演者から話題提供をいただき、地域包括ケアシステムの一翼を担えるよう、実効性のある形で保険外サービスが活用される環境を整えるための議論を行う。