第27回日本看護管理学会学術集会

講演情報

パネルディスカッション

[PD7] パネルディスカッション 7
混沌を解く!DNPによる新たな看護の質改善アプローチ

2023年8月26日(土) 09:40 〜 11:00 第4会場 (5F ホールB5-1)

座長:片岡 弥恵子(聖路加国際大学大学院)

[PD7-] 企画趣旨

 DNPは、Doctor of Nursing Practiceの略で、高度看護実践者など実践家のための看護学の博士号を指します。DNPは、研究成果の実践的な応用と、高度な臨床スキルを持って患者に最高レベルのケアを提供する能力を持つ高度実践看護師です。エビデンスに基づく優れた実践を自ら行うことはもちろん、医療チーム全体を効率的にマネジメントし、患者へのケアの質の向上に繋げます。米国では2000年代半ばに育成が開始され、10万人以上が活躍しているといわれています。制度が異なる日本では米国のDNPのような一定の処方権等は持ちません。しかし、組織内外のケアの質向上に向けたリーダーとして、エビデンスに基づく実践の変革者として大いに活躍することが期待されています。
 聖路加国際大学大学院では、2017年日本で最初にDNPコースを設置しました。聖路加国際大学大学院DNPコースのカリキュラムは、米国AACN(American Association of College of Nursing)の基準にそって構築され、「組織化とリーダーシップ」「エビデンスに基づく実践」「情報システム」「ヘルスケアにおける政策」「多職種協働」「公衆衛生」等を主軸としています。そして、DNPコースの集大成となるプロジェクト研究(学位論文)は、米国でDNP教育を行っているノールカロライナ大学の教員が講師となり基礎から学んでいきます。
 本パネルディスカッションでは、「混沌を解く」に繋がる日本のDNPの活躍を紹介します。パネリストは、DNPコースの在校生・修了生です。DNPコースでは、何を学べるのか?どんな背景の学生がいるのか?といった具体的な内容に加えて、ご自身が取り組んだプロジェクト研究についてご紹介いただきます。そして、より質の高い看護を提供するために、実践においてDNPが果たすべき役割について、会場の皆様と共にディスカッションしていきたいと考えております。DNPに興味がある参加者の皆様、是非、ご参加ください。