The 65th Annual Meeting of Japanese Association for Oral Biology

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Symposium

ES

「若手研究者がストレスなく効率的に英語学術論文を作成するコツについて」

Mon. Sep 18, 2023 1:00 PM - 2:30 PM C会場 (133講義室)

座長:美島 健二(昭大 歯 口腔病理)

1:00 PM - 2:30 PM

[ES-01] TIPS to Make Scientific Papers Using the English Writing Efficiently and Stress-free

〇Hayato Ohshima1,2 (1. Div Anat Cell Biol Hard Tissue, Niigata Univ Grad Sch Med Dent Sci, 2. Vice EIC J Oral Biosci)

Keywords:学術論文、研究、英語

研究はその成果としての論文や本の出版を伴う.言い換えれば、研究者は論文や本の出版を通して社会に研究成果を還元する義務を負っている.したがって,論文執筆作業は研究者にとって極めて重要な社会的な活動であると言える.研究者は物事を明らかにしようとするときに仮説を提唱し,その仮説を検証していく.先人たちの研究結果や自分の実験により得られた結果をベースに,いかに論理的に仮説を構築して,それを検証していくかが重要になる.それには、徹底した情報取得と得られた情報の信頼性の評価が「科学的方法」活用の必要条件となる.論文作成に重要なことは,論文の最終形がイメージできて,論文を書くことの優先順位を上げられる人である.論文の優劣を決めるのは,適切な研究目的の設定と効果的な研究方略の立案,そして実験結果であるが,最も重要なのは,言うまでもなく実験結果である.良い論文を書くためには,論文を強く意識して研究を進めることが必要になる.さらに論文の構成が論文の価値を大きく左右する.各セクション(Introduction,Materials & Methods,Results,Discussion)間で内容の重複を避け,各セクション相互を有機的に関連づけることが,科学的な重要性をつかみ易い論文を作成するコツである.また,研究目的には理論的根拠(rationale)が重要で,未解決の問題点の明示とその問題を解決する研究方略の立案が鍵を握る. 本講演では,科学的な重要性をつかみ易い論文をストレスなく効率的に作成するコツを伝えたい.さらに,日本人がセンスのいい英語の科学論文を書くためには,英語的発想を知ることが重要である.自分の言いたいことを正確に伝えるためには,英語のコンテクストに対して注意を払うべきである.英語らしい論文の書き方についても話をしたい.
【利益相反】著者は利益相反がないことを宣言する.