The 65th Annual Meeting of Japanese Association for Oral Biology

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Oral

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Mon. Sep 18, 2023 1:20 PM - 1:50 PM D会場 (431講義室(4号館))

座長:田中 準一(昭大 歯 口腔病態診断 口腔病理)

1:30 PM - 1:40 PM

[O3-D-PM1-02] Involvement of Metformin in the Expressions of ACE2, TMPRSS2, and IgA in Murine Salivary Glands and Saliva

〇Yosuke Shikama1, Masae Furukawa1, Kenji Matsushita1 (1. Natl Ctr Geriatr Gerontol)

Keywords:ACE2、TMPRSS2、IgA

【背景・目的】口腔は病原性微生物のgatewayであり、唾液はその感染制御に重要な役割を担っている。Angiotensin-converting enzyme 2(ACE2)及びTransmembrane protease, serine 2(TMPRSS2)は、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)が宿主細胞へ感染する際に重要な役割を担う事、唾液腺にも発現している事が明らかになっている。加齢や糖尿病などの代謝性疾患はSARS-CoV-2感染・重症化リスク因子としても知られているため、抗加齢・糖脂質代謝に関するAMP-activated protein kinase (AMPK)の唾液・唾液腺におけるACE2、TMPRSS2発現、及びIgA産生への関与を解析する事を目的とした。【材料と方法】C57BL/6NオスマウスにAMPK activator であるメトホルミンを経口投与した。唾液は麻酔後、ピロカルピンを腹腔内投与し回収した。唾液腺上皮細胞は、唾液腺分散後抗CD326(EpCAM)抗体を結合した磁気ビーズを用い単離した。唾液・唾液腺におけるタンパク発現を、western blot法または免疫組織化学染色法を用い解析した。【結果】ACE2・TMPRSS2は漿液性腺房細胞及び導管上皮細胞に発現しており、メトホルミン投与により唾液中ACE2は増加し、TMPRSS2は減少した。メトホルミンは唾液腺におけるIgA陽性細胞集積、及び唾液中IgA量の増加を誘導した。唾液腺上皮細胞におけるIgA量も、メトホルミン投与により増加した。【結論】唾液中ACE2、 TMPRSS2,、IgA量はAMPKにより制御される可能性が示唆された。