発表要旨(第一日目)
*発表者の所属は要旨登録時点のものです。
*会場案内図はこちら
会場 A(文化系総合講義棟2階法学部第二講義室)
【分科会1】 9時30分―11時55分
非西欧諸国から/への人の移動と市民社会の越境的動態
- 趣旨説明 代表:上杉妙子
-
A1 石川真作 越境的市民社会としての在独イスラーム諸団体
-
A2 上杉妙子 国境を越えるコーポラティズム-在外ネパール人協会(Non-Resident Nepali Association)とネパール
-
A3 野上恵美 多様な文化的背景を持つアソシエーションにおける意思決定の方法-在日ベトナム人支援を目的とするアソシエーションを事例に
-
A4 岡田浩樹 東アジア諸社会に越境市民社会は形成されうるのか?
【個人発表】 12時35分―15時00分
-
A6 古川不可知 土砂崩れとぬかるみ-ヒマラヤ山間部を運転することについての試論
-
A7 片桐尉晶(保昭) 行動を保留するリゾートづくり-風景は文化の反映か
-
A8 松浦直毅/山口亮太 研究-開発-保全の統合的発展は可能か?-コンゴ民主共和国における水上輸送プロジェクトの実践
-
A9 平野智佳子 アボリジニの酒の分配-中央オーストラリアの事例から
- A11 平田晶子 ソーシャル・メディア活用にみる倫理的価値創造-東北タイ芸能集団の保証システムの事例から
会場B(文化系総合講義棟2階法学部第一講義室)
【分科会2】 9時30分―11時55分
言語人類学とエスノグラフィ-コミュニケーションから文化を記述する
- 趣旨説明 代表:梶丸岳
- B1 高田明 環境に連結したジェスチャーと指示詞-グイ/ガナの道探索実践の事例から
- B2 梶丸岳 場の個別性と一般性をつなぐ掛け合い歌の技法-ラオスの掛け合い歌カップ・サムヌアを事例に
- B3 浅井優一 図/地の反転と指標的類像-メラネシア民族誌におけるヤコブソン詩学の所在
- B4 宮崎あゆみ 学級におけるジェンダー・言語・身体を巡る権力交渉の分析:シフトする場と文脈の概念を用いて
- B5 金子亜美 キリスト教化とローカリティの連続性/不連続性:アマゾニア民族学と言語人類学の接合にむけて
【個人発表】 12時35分―14時35分
- B6 竹川大介 スキルからアートへ-国際芸術祭で「狩り」をする人類学者
- B7 諏訪淳一郎 夢のアッサンブラージュ-パプアニューギニアにおけるギターバンド歌謡の技法をめぐって
- B8 グリゴレ・イリナ・フロレンティナ オドリをさがす人々-舞踊ワークショップと民俗芸能におけるサードプレイスと身体
- B9 ケイトリン・コーカー 暗黒舞踏のアフェクト-踊りを伝達する際の間身体的な働きかけ
- B10 山口未花子 描かれた動物が紡ぐもの-カナダ・内陸トリンギットの装飾品”レガリア”の分析から
【第14 回人類学関連学会協議会(CARA)合同シンポジウム】
社会と対話・協働する人類学-その可能性と役割
- 亀井伸孝(日本文化人類学会)趣旨説明
- 岸本誠司(日本民俗学会)レジデント型研究と民俗学-鳥海山・飛島ジオパークの活動を例として
- 鈴木克哉(日本霊長類学会)サルは地域に必要か?-農村社会との対話から見出す「研究」と「実践」を結ぶ新しい役割と可能性
- 岡田明(日本生理人類学会)ヒトの理解に基づくモノづくり
- 濱雄亮(日本文化人類学会)中等教育と文化人類学の接点ーこれまでとこれから
- 市石博(日本人類学会)高等学校の現場での近年の「人類」の扱いについての変遷と今後の展望
会場C(文化系総合講義棟2階経済学部第一講義室)
【分科会3】 9時30分―11時55分
生涯研究の文脈における「老年学」の課題
- 趣旨説明 代表:内堀基光
- C1 髙橋絵里香 住むことと老いること-フィンランドにおける住宅、親子関係、ケア
- C2 加賀谷真梨 家族に介入する社会/社会に介入される家族-沖縄の小規模多機能型居宅介護事業の展開を事例に
- C3 小谷真吾 狩猟採集集団の定住化による人口構造とケアシステムの変容に関する分析-マレーシア半島部オラン・アスリ定住村落における人口人類学的研究
- C4 河合文 狩猟採集民バテッの社会におけるエイジング-呼称と「老い」にかんする語の使用に着目して
- C5 内堀基光 イバン集住空間に見る命の消長
【個人発表】 12時35分ー15時00分
- C6 岸上伸啓 変化する人間と鯨の関係-アラスカ先住民イヌピアットの事例を中心に
- C7 近藤祉秋 内陸アラスカにおける漁撈・管理史と現代的課題-科学人類学と狩猟採集民研究のはざまで
- C8 後藤健志 アマゾン植民のポリティカル・エコロジー-「人新世」的状況に関する民族誌的記述/分析の試み
- C9 内山田康 再処理工場と原発のある海辺の生活と人類学の方法論-ノルマンディのラ・アーグと福島の富岡で考える
- C10 大杉高司 原油を地中に留めること-エクアドルの「ヤスニITTイニシアティヴ」と人類学のスケーリング
- C11 里見龍樹 「沈む島」と「育つ岩」-ソロモン諸島マライタ島北部のラウ/アシにおけるサンゴ礁居住の動態
会場D(文化系総合講義棟2階経済学部第二講義室)
【分科会4】 9時30分―11時55分
文化と身体の交差点としての食-文化固有性・産業化・異業種ネットワーク
- 趣旨説明 代表:風戸真理
- D1 山口睦 贈与と協働の献立-近世・近代日本の饗応儀礼食の記録分析
- D2 寺尾萌 モンゴル国における地方都市の乳文化-乳製品市場での販売と利用を中心に
- D3 井上淳生 私の作った野菜は、どこの誰が食べているのか-北海道における生産者と食べる人の交流の現場から
- D4 尾崎孝宏 エスニックツーリズムと民族料理-中国内モンゴル自治区中部の事例より
- D5 風戸真理 食文化にみる標準性・地域性・身体性-モンゴル国の食事と饗応より
【個人発表】 12時35分ー15時00分
- D6 松永千紗 非経験者による日系人強制収容の記憶継承-サンノゼ日系アメリカ人博物館を事例に
- D7 竹沢泰子 トランスパシフィックにおける「つながり」の芸術-ジーン・シンと井上葉子の作品から
- D8 柄木田康之 ヤップ離島自由連合移民のアイデンティティ戦略と葬送の戦術
- D9 Ksenia Golovina Materiality and (Non-) transnationality: Russian-speaking Migrants in Japan Along their Life Course
- D10 松山啓 大相撲における力士の身体的実践
- D11 中野歩美 北西インドに暮らす移動民ジョーギーの「定住化」後の居住様式に関する考察
会場E(文化系総合講義棟2階法学部第一小会議室)
【分科会5】 9時30分―11時55分
食をめぐる宗教的規制の制度化と実践-ハラールとコシェル
- 趣旨説明 代表:山口裕子
- E1 山口裕子 ハラールとハラーム-認証制度誕生前後の日本とイスラーム
- E2 阿良田麻里子 幻想のハラール-ハラール認証制度が日本の非ムスリムや在住ムスリムに与える影響
- E3 高見要 ムスリム職業屠畜人のイスラーム的実践-オーストラリアの食肉工場での観察から
- E4 砂井紫里 清真の精神は誠信-台湾におけるハラール認証制度の展開とムスリムの食選択
- E5 細田和江 コシェル食産業とユダヤ文化-イスラエルの事例を中心に
【個人発表】 12時35分ー15時00分
- E6 阿久津昌三 アフリカ諸国の独立60周年に向けて-ガーナの独立記念式典の変容過程の事例を中心として
- E7 岡野英之 隣国が支えるナショナリズム-タイ=ミャンマーをまたぐシャン人の言説空間を支えるもの
- E8 中川理 部分的アナキズム-フランスのモンの事例から
- E9 福田真郷 沖縄の米軍軍用地内での黙認耕作-基地の受容/反対を超えて
- E10 大津留香織 関係修復と物語実践-認知的共感とラディカル・オーラル・ヒストリーを中心とした考察
- E11 細谷広美 人権ディスコースとアート-暴力の記録、記憶、『証言』と表現
会場F(中講義棟法学部第三講義室)
【分科会6】 9時30分―11時55分コミュニティ(地域)による看取りの力
- 趣旨説明 代表:浮ケ谷幸代
- F1 相澤出 地元に投じる一石としての「あんしんノート」-二ツ井ふくし会による在宅での看取りの事例集は地元になにをもたらすか?
- F2 浮ヶ谷幸代 「小さな移住」と「大きな移住」-日本版 CCRC と UR 団地小規模多機能ホームとの比較から
- F3 渥美一哉 カナダ先住民サーニッチが居留地で看取ること-地域の看取りとしてのカナダ先住民居留地
- F4 山田慎也 看取りから葬送へのコミュニティは形成されるのか?-無縁化への予防と自己決定をめぐる実践を通して
- F5 松繁卓哉 地域包括ケアシステム(保健・医療・福祉)への「住民参加」-システムにおける「互助」の問題
【個人発表】 12時35分―15時00分
- F6 星野麗子 清明節の儀礼の実践から見た人と人の繋がり方-中国四川省成都市郊外のS村X宗族を事例に
- F7 吉田佳世 夕暮れにきた客-沖縄本島北部における旧盆行事の現在
- F8 金セッピョル 喪輿(サンヨ)が橋渡しするもの-韓国の葬儀の変化の重層性
- F9 大澤隆将 地方分権化と民主的選挙が生み出す「ビッグマン」-東部スマトラに暮らすアキットの共同体における村落長選挙の事例を通して
- F10 西島薫 神聖王のポリティクス-西部カリマンタンのウルアイ王権の事例から
- F11 青木恵理子 貨幣経済化の潮流のなかの社会性-インドネシア・フローレス島中央山岳部における絣織の社会的生に焦点をあてて
会場G(中講義棟文学部第一講義室)
【分科会7】 9時30分―11時55分
中央アジアにおける牧畜社会の歴史生態学的展開
- 趣旨説明 代表 今村薫
- G1 星野仏方 カザフドライステップにおける餌資源の季節変化と家畜の行動パターンの衛星追跡
- G2 ソロンガ ラクダの去勢-内モンゴル自治区アラシャー盟のラクダ牧畜民の事例から
- G3 塩谷哲史 カザフ草原北辺部における長距離交易と家畜の取引
- G4 久米正吾 中央アジア初期農耕牧畜民の環境と文化集団-キルギス、天山山脈とウズベキスタン、フェルガナ盆地での最近の発掘調査からの新視点
- G5 斎藤成也 ユーラシアにおける東西交流-DNA とゲノムからさぐる
【個人発表】 12時35分ー15時00分
- G6 酒井貴広 情報の共有と実践に関する文化人類学的研究試論-高知県下の「犬神」と「予感」を事例として
- G7 横田浩一 民俗宗教をめぐる自律性-中国広東省東部の村落における事例から
- G8 黄潔 移住とアウェプラの慣行-中国南部のトン族社会における建前と本音
- G9 ケイ光大 現代中国における宗教と世俗の調整と再構築-中国広東省梅州市「香花派」におけるスティグマ現象の事例から
- G10 拉加本 チベット・アムド地域における仏教、ボン教、道教などの混交的宗教実践-中国青海省海南チベット族自治州貴南県砂溝郷ボンコル村の事例を中心に
- G11 張平平 伝統文化の視点から見るチベット族の牛糞利用-ラサ周辺のウ・ツァンチベット族と青海省アムドチベット族の事例から
会場H(中講義棟文学部第二講義室)
【個人発表】 9時30分―11時55分
- H1 田中利和 フィールドとともにできること-エチオピアにおける産学・文理連携の地下足袋協創研究をめぐって
- H2 早川公 学的実践としての「エスノグラフィック・アーティファクト」の検討-まちづくりプロジェクトにおける人類学者の「発明品」を対象として
- H3 (発表辞退)
- H4 山崎真帆 つながりの「結びなおし」としての災害復興-受け入れ地域住民の“揺れる感情”に注目して-
- H5 李仁子/金谷美和 紐帯の強化、紐帯の断絶-外部からの被災地復興支援のあり方をめぐって
- H6 川口幸大/齊藤友紀/伊藤真実 文化人類学と生きる-仕事で、家庭で、人生で
【個人発表】 12時35分ー15時00分
- H7 鶴田星子 現代インドにおける異宗教間夫婦の「つながり」をめぐる日常的な奮闘-マハーラーシュトラ州における家族との断絶と交渉に着目して
- H8 中川加奈子 ネパールにおける「衛生」「健康」言説の生成と肉食文化の展開-肉売りカースト・カドギによる起業を中心に
- H9 伊東さなえ ネパール・ゴルカ地震への対応にみる重層的ローカリティ-カトマンドゥ盆地の事例から
- H10 吉元菜々子 誰かが私の「話をする」-ネパール、グルン村落におけるゴシップと「反-排除」の倫理
- H11 百瀬響 研究記録と文化伝承のための協働について-「早川昇ノート」の解読と出版に伴う関係地域との交渉を通じて
- H12 吉本裕子 ライフストーリー展示の可能性-現代アイヌ文化展示の一試案から
会場I(中講義棟経済学部第三講義室)
【個人発表】 9時30分―11時55分
- I1 楊梅竹 烏貝につける苗族刺繍の技法、紋様、色の整理-中国貴州省黔東南州雷山県西江鎮の烏貝を中心として
- I2 郭睿麒 髪で美しさを表し、櫛で美しさを装う-中国貴州省施洞鎮苗族「櫛」の社会的意義とその変容
- I3 角南聡一郎 大林太良の物質文化研究-隣接諸学問の関係再考に向けて
- I4 山崎幸治 アイヌ文化と観光土産-展示実践がもたらす多様な再文脈化
- I5 土谷輪 魔除けの多様性と外来要素の吸収・受容
- I6 三津島一樹 複合的なモノとしての自動車と「交渉」する-ガーナ都市部の自動車修理工による修理実践の事例から
【個人発表】 12時35分―15時00分
- I7 堀田あゆみ 情報行動におけるメディア選択-モンゴル遊牧民の携帯電話利用を事例に
- I8 賀川恵理香 現代パキスタンにおけるパルダの機能-都市高学歴女性の語りを通して
- I9 澤井允生 社会主義を経験したハラール産業の栄枯盛衰-現代中国における伝統知の継承と断絶
- I10 小林正史 東南アジア・南アジア民族誌における粥調理
- I11 陳珏勳 ドイツにおける日本食の現代的な変容-スーパーで販売されるすしを事例として
- I12 山内由理子 オーストラリア北西部の町ブルームにおける日本人移民と食をめぐって-ディアスポラ的経験と場の生成