The 67th Annual Meeting of the Japanese Association of School Health

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一般演題

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健康教育,ライフスキル3(OP-0511~0514)

川畑徹朗(神戸大学名誉教授)

[OP-0513] 大学新入生の大学適応感とライフスキルの関連性について

高山昌子, 竹端佑介, 藤田了, 後和美朝 (大阪国際大学 人間科学部 人間健康科学科)

【目的】2020年の当初から世界的に大流行を引き起こしたCOVID-19の影響により,緊急事態宣言発出期間では高校生にとっても例外ではなく,休校や授業時間の短縮,ICTによる授業など慣れない学習環境に翻弄されたことが容易に想像できる.そこで本研究は,2021年4月入学の大学生を対象に大学適応感とライフスキルの関連性について検討した.【方法】対象者は大阪府下にある健康スポーツ系学科に所属している100名(男59名,女41名,平均年齢18.00±0.2歳)を対象に質問紙調査を実施した.調査内容は生活内容と睡眠(アテネ不眠尺度),心理尺度は大久保(2005)の青年用適応感尺度(大学適応感)と,島本・石井(2006)の日常生活スキル尺度大学生版(ライフスキル)を用いた.【結果・考察】 睡眠については半数以上の学生が「睡眠がとれている」(61名)と回答したが,「多少なりとも不眠症の可能性がある」と回答した学生が38名あり,大学新入生の中に約3割の者が日常の睡眠に問題を抱えているものと思われる.大学新入生の大学適応感とライフスキルに間には有意な正の相関がみられた(r=0.65,p<0.01).また,大学適応感の因子項目とライフスキルの個人的スキル,対人スキルについても有意な正の相関がみられ(r=0.37-0.47,p<0.01),大学新入生は日常生活が大きく変化したことにより,人との関わりを重要視していると考えられる.