[OP-0801] 養護教諭特別別科生が修了時に覚える新規採用時の不安
【目的】養護教諭特別別科生が修了時に覚える新規採用時の不安の内容を明らかにすることを目的とした．【方法】養護教諭特別別科生33名を対象に，2021年2月19日に質問紙調査により調査を実施した．回答は32名（97.0％）であった．調査は無記名自記式にて行い，統計処理を行った．質問紙に新規採用時の不安の内容16項目を示し，不安を感じそうな内容を選択してもらった．また，選択した不安の内容を3月，6月，8月，10月，2月のどの時期に研修してほしいかを尋ねた．【結果】不安の内容で最も多かったのは，救急処置（外科）が30名（93.8％）であった．次いで，保護者対応27名（84.4％），救急処置（内科）26名（81.3％），校内研修会の計画・運営方法23名（71.9％）であった．研修時期は，3月，6月，8月，10月，2月と順に少ない選択となっていた．3月では，救急処置（外科）18名（56.3％），救急処置（内科）17名（53.1％），コロナ対策16名（50.0％）であった．6月では，保護者対応11名（34.4％），救急処置（外科）10名（31.3％），学校保健委員会10名（31.3％）であった．8月，10月，2月はいずれも少ない選択肢の数であった．【結論】養護教諭特別別科生が修了時に覚える新規採用時の不安の内容には，救急処置（外科），保護者対応，救急処置（内科），校内研修会の計画・運営方法があること明らかとなった．