The 67th Annual Meeting of the Japanese Association of School Health

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一般演題

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養護教諭,保健室4(OP-0815~0819)

齋藤千景(埼玉大学)

[OP-0818] A大学養護教諭課程の学生の看護技術に対する意識調査

竹中香名子, 藤井佳代子, 笹山彩 (名古屋学芸大学 ヒューマンケア学部 子どもケア学科)

【目的】養護教諭課程の学生は看護技術の習熟度に不足を感じているとの報告がある.学生が自律的に看護技術を学ぶための教授方法の検討を目的として意識調査を実施した.【方法】A大学養護教諭課程の2年生67人を対象に,授業開始前の2021年4月に無記名自記式質問紙調査を実施した.調査項目は養護教諭に必要と考える看護技術および習得したい看護技術とした.調査は名古屋学芸大学倫理審査委員会の承認を得て実施した(承認番号494).【結果】65人の回答を有効とした.看護技術を学ぶことが「必要である」と回答した割合は92%,「興味がある」と回答した割合は80%であった.38項目の看護技術中22項目で養護教諭に「必要である」と回答した割合が80%を超えていた.「必要である」と回答した項目は「救命救急処置技術」(100%)「創傷管理技術」(99%)「精神的支援技術」(97%)の順で割合が高く,「与薬の技術」(43%)「排泄援助技術」(44%)「感染予防の技術(個人防護具の着脱)」(47%)の順で低かった.学生が習得したいと考える看護技術は「救命救急処置技術」(82%)「コミュニケーション技術」「ヘルスアセスメント技術」(共に75%)であった.【考察】学生は看護技術の必要性を理解しており,習得意欲も高いことが明らかとなった.一方,養護教諭に必要な看護技術と習得意欲の高い看護技術が重複していた.習得意欲の低い看護技術の教授は,学生に養護教諭が看護技術を使用する場面を想起させる等の工夫が必要であるといえる.