The 67th Annual Meeting of the Japanese Association of School Health

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一般演題

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学校保健組織活動,関係職員(OP-0901~0905)

物部博文(横浜国立大学)

[OP-0904] チームとしての学校保健活動実施のための効果的なOJT開発に関する研究

永長望 (茨城県稲敷郡美浦村立美浦中学校)

【目的】学校保健活動に関する管理職,教職員,養護教諭の意識や取り組みの実態を把握し,チーム学校としての学校保健活動実施のための効果的なOJTを考察することを目的とする.【方法】茨城県I郡の小学校10校,中学校4校,義務教育学校1校の管理職30名,教職員221名,養護教諭15名に自記式質問紙調査を行い,必要性の高いと感じたOJTの手立ての試案を作成し,文献調査およびアドバイザーの意見を取り入れ,OJTを作成した.【結果及び考察】教職員の学校保健に対する取組や意識の実態,それに対する養護教諭,管理職の認識を把握した.その結果,意識の差が大きい項目の特徴として,「養護教諭からの情報発信不足や周知の方法が効果的でないケース」「教職員と連携や共通理解がとれていないケース」「養護教諭が自分自身の取組に満足しているケース」「養護教諭が実態を把握していないケース」であった.それら調査結果等を踏まえ,以下の4点に着目しつつ,OJTを作成した.1.意識の差が生まれている原因を解消し,教職員のニーズに沿ったOJT,2.教職員の多忙さ,研修時間確保の難しさ等の実態を考慮し,日常的・継続的に取り組め,効果が期待できるOJT,3.とりわけ健康診断や応急処置に関するOJTでは,養護教諭の専門性を発揮し,多くの教職員が実施の主体となり,あらゆる場面で,あらゆる立場の教職員間での学び合いが可能となるOJT,4.マニュアル化・見える化が図られたOJTを示した.