The 67th Annual Meeting of the Japanese Association of School Health

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一般演題

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ヘルスプロモーション1(OP-1301~1304)

上地勝(茨城大学)

[OP-1304] 看護学生の子宮頸がん予防行動による子宮頸がんに関する認識

鈴木孝1, 大澤功2 (1.名古屋学芸大学 看護学部 看護学科, 2.愛知学院大学 心身科学部 健康科学科)

【目的】子宮頸がんはワクチンの接種と検診によって罹患率や死亡率の減少が期待できる.本研究は看護学生を対象とし,子宮頸がんに対して,思春期女性が適切な意思決定や予防行動の選択ができるよう健康推進活動を実行していくために,HPVワクチン接種と検診経験による子宮頸がんに関する認識について検討を行った.【方法】女子学生331名を対象に,2015年1月に無記名自記式質問紙調査を実施し,有効回答299名を分析対象とした.【結果】学生299名中,ワクチン接種をしていない161名の学生の理由として最も多かったのは,「副作用がある」が60名(37.3%)であった.検診を受けていない219名の学生の理由として最も多かったのは,「検診についてよく知らない」が75名(34.2%)であった.ワクチン接種と検診について「どちらもしてない」学生は118名(39.4%),「ワクチン接種のみしている」学生は101名(33.8%),「検診のみしている」学生は43名(14.4%),「どちらもしている」学生は37名(12.4%)であった.「どちらもしてない」学生は,他の学生と比べて「子宮頸がんワクチンの接種の副作用が怖い.」が有意に高く(P=0.003),「子宮頸がんワクチンの接種はするべきである.」が有意に低かった(P<0.01).【結論】子宮頸がんに対する正しい知識の普及,ワクチンと検診の必要性について啓発の強化が望まれる.また,子宮頸がんを予防するためには,情報ヘルスリテラシー能力を思春期の女子につけることが健康推進活動に必要と考えられる.