第38回日本感覚統合学会研究大会

大会長挨拶

 
 昨年、徳島で開催を準備していた、第38回日本感覚統合学会研究大会はコロナ禍で延期となり、本年にオンラインで開催される運びとなりました。慣れないオンライン開催に準備が進まず、会員の皆様にはご心配をお掛けしましたことを、お詫び申し上げます。
 さて、医療、福祉、教育と様々な分野、職種から「感覚統合」の言葉が聞かれるようになってきました。しかし、他分野、他職種連携はもとより、感覚統合療法を理解することも容易ではありません。そこで、本大会の教育講演、特別企画には、他分野、他職種の「知りたい」を詰め込み、初心者から専門職までが興味深く聴いていただけるようにしました。
 一昨年、一般社団法人日本感覚統合学会設立記念講演で、学会長が感覚統合とパス理論の共通性に言及されましたが、本大会では日本K-ABCアセスメント学会の前理事長、藤田和弘先生のご講演が実現しました。感覚統合とKABC-Ⅱの基本的枠組み(ルリアの神経心理学理論の3ブロック、注意・符号化・計画)の共通性への理解が深まることと思います。
 本大会は、発達に係わる多分野、多職種の方々が、基礎知識や専門的知識また経験を共有しながら「感覚統合」でつながり、子どもたちに豊かな支援が提供されることを願い、開催致します。あなたも第38回研究大会に参加して、「感覚統合」でつながりませんか?


​第38回日本感覚統合学会研究大会 徳島大会
大会長 椎野広久