第38回日本感覚統合学会研究大会

大会プログラム概要

☆感覚統合にはじめて触れる方・初心者・ちょっとやってみてる方向けプログラム
★感覚統合療法の実践者・学会会員向けプログラム
 
★教育講演Ⅰ
ぶっちゃけ日本のSIどこに行く?
講師:加藤寿宏(京都大学大学院医学研究科・医学部准教授、日本感覚統合学会理事)
「作業療法が主に用いる感覚・運動を媒介とした支援は、効果研究が少なく、科学的根拠が乏しいのが現状である」といいます。昨今、感覚統合をアピールする児童福祉事業所が増えてきましたが、そもそも感覚統合療法には「勧められるだけの根拠」があるのでしょうか?はじめに感覚統合療法の効果研究の現状と課題、今後の展望についてご視聴頂き、続いて感覚統合学会の理事・若手会員を交え、感覚統合学会の進むべき道について、ぶっちゃけ本音の対談をお送りします。
●事後オンデマンド配信
「日本の感覚統合はどこに向かうのか?」
 
☆教育講演Ⅱ
感覚統合はじめの一歩
講師:石井孝弘(帝京科学大学医療科学部作業療法学科教授、日本感覚統合学会理事)
自然に触れる機会が極端に少なくなったことも、子どもの発達がうまくいかない原因のひとつかも知れません。遊びや動物との関わりを通し障がい児への作業療法を行い、感覚統合理論の視点で分析。乗馬療法の第一人者で『子どもに優しくなれる感覚統合』の著者から、感覚統合の視点、子どもの見方・発達の捉え方を学んでみませんか?
 ●事後オンデマンド配信
Q&A「感覚統合つぎの一歩」
講師に加え学会インストラクターも参加して、感覚統合の視点、子どもの見方・発達の捉え方、支援方法など、感覚統合をはじめて学ぶ方の疑問に答えて頂きます。
 
★教育講演Ⅲ
対象操作機能わかるまで教えます!
講師:小西紀一(京都大学医療技術短期大学部名誉教授、姫路獨協大学名誉教授)
「対象操作機能」「身体図式の地理的要素、機能的要素」…何となく知ってはいるが上手く説明できないコトバ(専門用語)を…使っていませんか?事前オンデマンド配信でモデルの提唱者の講義を視聴して頂き、リアルタイム配信では学会インストラクターも交え、「対象操作機能」がわかるまで教えていただきます。
●事前オンデマンド配信
「対象操作機能の発達」
●リアルタイム配信
Q&A「対象操作機能わかるまで教えます!」
 
☆教育講演Ⅳ
あなたの現場は『感覚統合やってます!』と言い切れますか?
講師:太田篤志・新庄玉恵
   (日本感覚統合学会入門講習部)
児童発達支援・放課後等デイサービスが乱立している現在、「感覚統合やってます!」とアピールする施設が増えてきました。でも、本当に感覚統合理論に基づいた支援ができているのでしょうか? いわゆる感覚統合器具と呼ばれているものを買い揃えセラピールームを設置すれば、「感覚統合はじめました!」と言えるのでしょうか。この企画は、学会入門講習部が考えている要件に照らし合わせながら、自分の施設や実践を振り返り、自信をもって「感覚統合やっています!」と言えるために必要なことを気づくためのものです。受講者には、事前オンデマンド配信での講義をリアルタイム配信までに視聴して頂き、疑問な点、どうしたらいいかの悩んだことなどを講師の方へ送付して頂きます。
リアルタイム配信では、入門講習会講師が視聴者の皆様から事前に送られてきた疑問・質問へ回答させていただくとともに、現場で実践されているゲストとのトーク、視聴者とのリアルタイム質疑などの内容で進めさせて頂きます。これからの感覚統合理論を活用した支援に取り組んでみたいと思われている方のご参加も大歓迎です。
●事前オンデマンド配信
「実践セルフチェックシートを使って、自分の現場が『感覚統合理論を活用した支援』の要件を満たしているのか確認していく件」
●リアルタイム配信
なんでもトーク「なんでも聞いてみよう! あなたが、『感覚統合やってます!』と言い切るために」
 
☆特別企画Ⅰ
音楽療法と感覚統合
~感覚刺激を通した「つながり」について~

講師:柿崎次子(日本音楽療法学会認定音楽療法士、ホリスティック音楽療法の会代表)
司会:土田玲子(日本感覚統合学会会長)
講師はバージニア州シャナンドア大学で音楽療法修士号を取得され、作陽音楽短期大学教授、大和大学教授を経て、現在はホリスティック音楽療法の会の代表として岡山および福岡を中心に活動されています。日本各地で講習会講師を務め、非定型発達の子ども達と音楽療法を実践されている『感覚統合を活かして子どもを伸ばす!音楽療法』著者の講演を視聴頂きます。
●事後オンデマンド配信
 
☆特別企画Ⅱ
いま発達障がいをどう捉えるか?
講師:橋本俊顕(前徳島赤十字ひのみね総合療育センター園長)
講師は徳島大学医学部小児科助教授、国立精神・神経センター武蔵病院心理・指導部長、鳴門教育大学障害児教育講座教授を経て徳島赤十字ひのみね総合療育センター園長に就任されました。発達障がい児の早期スクリーニングやDSM-Ⅴに記載されたASDの感覚の異常など、自閉症研究と臨床の第一人者による感覚統合療法に関連する興味深い講演を視聴頂きます。
●事後オンデマンド配信
 
★特別企画Ⅲ
KABC・カウフマンの知能観と感覚統合の知能観の接点
講師:藤田和弘(筑波大学名誉教授、日本K-ABCアセスメント学会前理事長)
:土田玲子(日本感覚統合学会会長)
「符号化(継次処理、同時処理)」「計画」「注意」、K-ABCと感覚統合には共通のコトバがあることを知っていますか?日本版KABCの原著者である藤田和弘先生をお招きし、KABCの理論的背景や原著者カウフマンの知能観についてお話しいただき、本学会会長に感覚統合の知能観との接点についてお話しいただきます。
●事後オンデマンド配信


☆特別企画Ⅳ
凸凹発達の子どもをどう育てたか?
~保護者と支援者のコラボレーション~

演者:中田郁子(保護者)・辻 光(なごみの杜副代表)
司会:土田玲子(日本感覚統合学会会長、なごみの杜代表)
子ども達は成長し、やがて大人になっていきます。ライフステージに寄り添う支援について、凸凹発達を持つお子さんを育てられている中田さんと支援者の辻さんにお話しいただきます。事前オンデマンド配信をご視聴いただき、リアルタイム配信では、対談と質問への回答を中心に進めさせて頂きます。保護者、そして支援に携わる方々に是非とも聞いていただきたい内容です。
●事前オンデマンド配信
中田郁子「感覚統合の考え方が私の子育てに与えた影響」・辻 光 「本人が幸せと思える人生の応援団を目指して」
●リアルタイム配信
Q&A「なんでも聞いてみよう!子どもの人生における療育と子育ての役割」
 
★研究発表、実践発表
日本感覚統合学会の会員が、日頃の実践や研究などを発表し、意見交換をし、スーパーバイズを受ける機会にしてください。研究発表は9日、10日の両日とも3演題を予定しています。
●事前オンデマンド配信
●リアルタイム配信


※敬称略、順不同。
※プログラムの日程や詳細な内容については後日公開します。
※都合により、内容が変更になる場合がございますのでご留意下さい。