第24回風工学シンポジウム

講演情報

口頭講演

風の性質(1)

2016年12月5日(月) 09:40 〜 11:10 建築会館ホール (建築会館)

司会:竹見 哲也(京都大学防災研究所)

09:40 〜 09:58

[1] NeWMeKで選出された立ち上がり時間の短い突風の特性を利用したアメダスおよび気象官署観測記録から同様の突風を選出する試み

○友清 衣利子1、前田 潤滋2 (1.熊本大学大学院先端科学研究部、2.九州大学大学院人間環境学研究院)

キーワード:立ち上がり時間の短い突風、突風率、風力のオーバーシュート、突風発生期待観測記録、NeWMeK

被害を発生させた突風の観測事例は少なく実際の突風特性は明らかではない。著者らはNeWMeKでの風記録から立ち上がり時間の短い突風を選出する手法を提案したが,NeWMeK記録だけでなく気象官署やアメダスでの風速記録を利用すれば,地域を限定することなく非定常風力を発生させる可能性のある突風を選出することができる。本論では,実物大の電車車両形状物体に風力のオーバーシュート現象を発生させる可能性のある突風に着目してNeWMeKでの観測記録から選出された立ち上がり時間の短い突風特性を整理し,それらの突風が選出された10分間での突風率を条件として10分間記録から突風発生期待観測記録を選出した。近接するNeWMeKと気象官署での突風発生期待観測記録数および立ち上がり時間の短い突風の選出数には関連があり,アメダスや気象官署での10分間での風記録から立ち上がり時間の短い突風の発生可能性を推定できると考えられる。