第24回風工学シンポジウム

講演情報

口頭講演

風の性質(1)

2016年12月5日(月) 09:40 〜 11:10 建築会館ホール (建築会館)

司会:竹見 哲也(京都大学防災研究所)

10:16 〜 10:34

[3] 地表面粗度に関する数値情報と風速変動特性の定量的関係

○佐々木 亮治1、赤星 明紀1、植松 康2 (1.株式会社風工学研究所、2.東北大学大学院工学研究科)

キーワード:風速変動特性、地表面粗度、観測、風洞実験

中低層建物の構造骨組および外装材の設計において,適切に風荷重を算定するためには,地表面付近の風速変動特性を正確に把握することが重要である。そのためには,多様な地表面粗度の状態を定量的に評価し,さまざまな高さにおける多くの観測データを基にした検討が必要である。全国の気象観測点を対象に,観測データを基にした風速の変動特性と,観測点周辺の地表面粗度の状況について地図情報を基に定量化した値を用いて,両者の定量的な関係を明らかにした。また観測データを補完する手法として,実市街地を対象とした風洞実験が有効であることも示した。