第24回風工学シンポジウム

講演情報

口頭講演

構造物の応答・制御

2016年12月7日(水) 09:30 〜 11:18 建築会館ホール (建築会館)

司会:北川 徹哉(法政大学)

10:06 〜 10:24

[50] 風荷重を受ける円筒形貯槽の座屈・振動特性に関する考察

○安永 隼平1、植松 康2 (1.JFEスチール株式会社、2.東北大学大学院工学研究科都市・建築学専攻)

キーワード:円筒形貯槽、座屈、振動、風洞実験、FEM解析

円筒形貯槽の座屈・振動特性について,風洞実験とFEM解析を用いて検討した。特に,壁面の振動特性が座屈特性に及ぼす影響に着目した。座屈実験と静的なFEM解析とで座屈荷重を比較したところ,「リングあり」の試験体では,風力の変動がいくらか影響を及ぼしていることが明らかになった。大きな風力の継続時間が影響したと考えられる。一方で,「リングなし」の試験体の座屈発生メカニズムは単純であり,壁面に作用する風力が座屈荷重を超えた瞬間に座屈が発生した。風力の変動が座屈に及ぼす影響は小さいといえる。最後に,これらの風洞実験の結果を用いて,風力の変動が座屈に及ぼす影響をガスト影響係数に基づき推定した。