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[60] 鋼床版箱桁の耐風対策の検討ー九島大橋ー
キーワード:鋼床版箱桁、水平プレート、フラップ、風洞試験
この論文は主径間185mの3径間連続鋼箱桁橋の耐風性に関するものである。主桁標準部の幅員Bと有効高dの比B/dは1.56と既往実績より小さいため、ギャロッピングと渦励振の発現が懸念された。このため風洞試験により耐風対策を詳細に検討した。バネ支持模型風洞試験により,基本断面の比較選定、選定した張出式断面に対する下プレート、上プレート及びフラップの詳細な最適化とその併用を検討した。その結果、ギャロッピング対策には下プレートが、渦励振を抑制するためには上プレートとフラップの併用が必要であった。この耐風対策を全長に設置した全橋弾性模型風洞試験により、一様流中と境界層乱流中で耐風安定性が確保されることを確認した。