第24回風工学シンポジウム

講演情報

口頭講演

風災害

2016年12月5日(月) 16:10 〜 17:58 建築会館ホール (建築会館)

司会:小林 文明(防衛大学校)

16:28 〜 16:46

[19] 台風201408号のアウターレインバンド内で発生した竜巻

○湯浅 惣一郎1、佐々 浩司2 (1.高知大学大学院総合人間自然科学研究科、2.高知大学教育研究部自然科学系理学部門)

キーワード:竜巻、台風、アウターレインバンド、偏波レーダー

台風8号のアウターレインバンドが高知上空を通過した2014年7月10日、2つの竜巻が発生した。本研究は、2つの竜巻とその親雲の特性を明らかにすることを目的とし、被害調査及び気象庁レーダーと本学偏波レーダーの解析を行った。香南市から香美市の被害は総延長8kmで、過去20年間の高知における被害で最も長かった。渦上陸時の親雲にはガストフロントやメソサイクロンが認められたが、ヴォールト構造は見られずガストフロントの走向が異なっていたことから、スーパーセルとは言えないものであった。竜巻は親雲内の低気圧性シアー場に位置していた。上陸時の竜巻は下層ほど渦度が大きく、渦径が小さいことがわかった。