第24回風工学シンポジウム

講演情報

口頭講演

基本断面の空力特性

2016年12月6日(火) 10:50 〜 12:38 建築会館ホール (建築会館)

司会:木村 吉郎(東京理科大学)

11:08 〜 11:26

[29] 矩形断面周りの流れ場解析へのDMD解析の適用

○塚前 伊久磨1、谷口 優佑2、下西 舞1、河田 祐太朗3、白土 博通1 (1.京都大学、2.西日本高速道路株式会社、3.株式会社大林組)

キーワード:矩形断面、空間相関、POD解析、DMD解析

乱流中において矩形断面周りの流れ場や表面圧力及びストリップのガスト空気力のスパン方向の空間相関は,接近流の空間相関よりも上昇することが知られている.この要因として,接近流から剥離せん断層に移る過程で流れの二次元化が促進されていることや,剥離バブルやカルマン渦が相関度の増加に寄与すると考えられている.しかし,流れ場の二次元化の具体的なメカニズムについてはいまだ未解明な部分が多い.
本研究では流れ場の二次元化のメカニズムを議論するため,B/D = 1.0, 8.0の2種類の矩形断面模型を用いて流れの可視化実験を行い,PIV解析により流れ場の時系列データを得た.得られたデータに対して,固有直交分解(Proper Orthogonal Decomposition, 以下POD),動的モード分解(Dynamic Mode Decomposition, 以下DMD)を適用し,矩形断面の後流域及び剥離渦領域の流れ場の空間構造及び相関特性について考察した.また,基礎的な流れ場に対してDMD解析を行い,DMDの手法や特性,また,その有用性について検討した.