第24回風工学シンポジウム

講演情報

口頭講演

基本断面の空力特性

2016年12月6日(火) 10:50 〜 12:38 建築会館ホール (建築会館)

司会:木村 吉郎(東京理科大学)

11:26 〜 11:44

[30] 迎角を有する断面辺長比2矩形断面の大振幅空力自励振動

○佐々木 雄多1、八木 知己1、濱野 真彰2、松宮 央登3、西原 崇3 (1.京都大学大学院工学研究科社会基盤工学専攻、2.首都高速道路株式会社、3.電力中央研究所地球工学研究所)

キーワード:連成振動、ギャロッピング、ねじれフラッター、準定常空気力

一般に,矩形断面の空力不安定性は微小振幅応答を対象とした研究がなされてきた.そこで本研究では,大振幅を許容した場合の高無次元風速域における構造物の応答特性に着目し,断面辺長比2矩形断面を対象に,各種迎角における3自由度応答特性を弾性支持自由振動実験により確認した.また,準定常空気力を想定した時刻歴応答解析により,現象の分類および発生機構の解明を試みた.時刻歴応答解析では,準定常空気力に含まれないねじれ速度同相項を加味することも検討した.その結果,実験により得られた大振幅応答は,準定常的に説明できる現象と,ねじれ方向の空力不安定性に起因した現象の二つに分類することが可能となった.