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[33] 2次元柱および異なる断面を持つ柱の変動揚力の空間相関
キーワード:変動揚力係数、空間相関、渦放出周波数
2次元断面柱および異なる断面を持つ柱(複合断面柱)を対象に風洞実験を行い空気力特性を明らかにするとともに,特に両側の変動揚力の違いに着目して軸方向の相関の評価手法を検討した.円柱,矩形柱については,風速の増加に伴って抗力係数がわずかに低減して一定値に近づいた.変動揚力係数は渦励振発現風速に近づくにつれて急激に増大した.ただしB/D=3では,抗力係数は風速による変化はほとんどないが,変動揚力係数が特定の風速域で増大する傾向が見られた.左右の2分力計の相関に着目した相関指標γについては,風速の増加につれて高くなり,高風速域ではほぼ1に近い値となった.また端板を外すと全体的に低下した.スペクトルのピーク値の形状に着目した相関指標βについては低風速域で1に近い値が得られる場合もあったが,0.5前後の値を取ることが多く,渦励振の影響も見られなかった.模型のスパン中央から片側の半分だけに空気力が作用するようにした場合,抗力は影響線の考えに沿った結果が得られたが,変動抗力,変動揚力については両側でほぼ等しい大きさとなった.