第24回風工学シンポジウム

講演情報

口頭講演

構造物の風圧力(1)

2016年12月6日(火) 13:30 〜 15:00 建築会館ホール (建築会館)

司会:大竹 和夫((株)竹中工務店)

13:30 〜 13:48

[34] 建物のオーバーシュート風圧力に及ぼす風向角の影響に関する実験的検討

○川上 綾太1、大坪 和広3、前田 潤滋5、竹内 崇2、友清 衣利子4 (1.東京工業大学 環境・社会理工学院 建築学系、2.神戸大学大学院工学研究科、3.株式会社 風工学研究所、4.熊本大学大学院自然科学研究科、5.九州大学)

キーワード:短い立ち上がり時間の突風、風圧力のオーバーシュート、風向角

短い立ち上がり時間の突風を受ける様々な屋根形状模型のオーバーシュート風圧力の特性に及ぼす風向角の影響を風洞実験により検討した。はじめに、圧力測定に及ぼす静圧勾配の影響を除去するための新しい手法について紹介した。突風を受ける模型の非定常風圧力のオーバーシュート特性は風向角に大きく依存し、その分布は定常時と大きく異なった。大きな負圧の範囲は風向により変化し、切妻屋根模型の棟付近の非定常風圧力は風向角45度の場合に非常に大きくなった。また、オーバーシュート状態の継続時間も風向角に影響を受けていることが確認できた。さらに風洞実験の結果は既往のCFDの結果と一致することも確認された。