第55回日本脈管学会総会

会長挨拶

「第55回日本脈管学会総会」を平成26年10月30日(木)・31日(金)・11月1日(土)の3日間、倉敷市芸文館において開催させていただくこととなりました。

 人口の高齢化やライフスタイルの欧米化などによって脈管疾患は年々増加の一途をたどり、病態も複雑化しており,当然ながらその診断,治療のプロセスも急速に変化してきております。そのなかで,脈管系の総合学会である本学会は再びその重要性がクローズアップされてきています。それは,外科医,内科医,放射線科医,病理医などの臨床家,基礎研究者及び、CVTやフットケアナースを始めとしたメディカルスタッフが一堂に会して脈管学について理解と議論を深める貴重な場であるからです。
 そのような背景の中で,学会テーマとしては「Vascular Teamの新時代」とさせていただきました。上記のように多くのスタッフが協同して研究,臨床にあたっている脈管学こそが,チームで取り組む効果が最も大きく出る領域であり,さらにチーム医療を推進する手本になれる領域であると考えたからです。
 本学会の総会は平成4年に勝村達喜名誉教授が主催して開催させていただいて以来、22年ぶりの岡山での開催となります。倉敷美観地区で,一つの会場での開催にこだわったために多少手狭でご迷惑をお掛けする面もあるかと思いますが,総会の合間には倉敷の観光と文化もお楽しみ頂けると思っています。また,少し足を延ばしていただければ瀬戸内海,後楽園などの素晴らしい観光スポットがたくさんあります。是非,この倉敷の地で皆さまと脈管学について語り,勉強させていただきたいと思っており
ます。
 
第55回日本脈管学会総会
会長 種本 和雄
川崎医科大学 心臓血管外科学