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[O-21-6] 下肢静脈瘤に対する血管内レーザー焼灼術,連続89例の検討
Keywords:Varicose vein, laser ablation
【背景】当院では下肢静脈瘤に対する血管内レーザー焼灼術(以後EVLA)を2012年10月より開始し,これまで約100例の患者に施行している。導入当初は全身麻酔下で行っていたが,現在はほとんどが局所麻酔下での手術となっている。従来のストリッピング術と比較すると術中の疼痛が少ないため,局所麻酔のみでの施行が容易となっているが,術後疼痛や皮下出血が多いことと焼灼部位の再疎通,EHITの発生が問題とされている。今回,当施設で行った症例に関して,検討を行ったため報告する。【対象と方法】対象はこれまでに当院でEVLAをおこなった全89症例。術前,術中,術後の評価項目に関して検討した。術前評価項目としては,年齢,性別,治療部位(GSV or SSV,両側 or 片側),術中の評価項目としては瘤切除併施の有無,手術時間,EVLA治療長,総エネルギー量,焼灼時間,術後評価項目については術後EHITの有無,疼痛の有無,皮下出血の有無とした。【結果】平均年齢は63.8歳(33 - 85歳),男女比は男性25例(28%),女性64例(72%)であった。同時に瘤切除を行った症例は89例(100%)で,平均手術時間は59分(25 - 120分)であった。EHITは5例(5.6%)に認め,Class1が4例(4.4%),Class 2が1例(1.1%)であった。焼灼部位の術後再疎通は認めなかった。2週間以上続く術後疼痛は8例(8.9%)に認め,広範囲皮下出血は22例(24%)に認めた。