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[O-34-6] 当施設におけるVascular access(VA)トラブルに対するVascular Access Intervention Therapy(VAIVT)の検討
Keywords:US, VAIVT
【はじめに】近年,新規透析導入患者数の増加および透析患者の予後改善に伴いVAトラブルは増加している。今回われわれは当施設におけるVAIVTの成績を検討したので報告する。【対象と方法】2012年10月から2013年12月までに津田沼血管クリニックにて施行したVAIVT 239例(151患者)を対象とした。平均年齢68歳,男女比6:4,VAIVTは全例が局所麻酔下のday surgeryであり,適応は超音波による上腕動脈Flow Volume(FV)800ml/min未満,血管抵抗係数(RI)0.8以上,最小血管径2.0mm未満,脱血不良や静脈圧上昇などの臨床所見を有する症例とした。【結果】待機症例157例(67%),緊急82例(33%),AVF 205例(86%),AVG 34例(14%)。病変形態は狭窄 215例(90%),閉塞 24例(10%),病変は1か所のみが43例(18%),2か所以上が196例(82%),病変部位は吻合部を含むものが42例(18%),鎖骨下静脈など中枢が7例(2%),その他が190例(80%)であった。平均手術時間は45(15-200)分,手技成功は234例(98%),ステント留置7例,合併症(wireによる血管穿孔,バルーン拡張による血管破裂や解離)は14例(5.8%)で認めた。観察期間中に再治療を要した症例は177例(74.0%),うち再建が35例であった。再治療群の平均開存期間は138日,全体の3か月開存率は88%であった。【結語】当施設でのVAIVTの成績は良好であった。VAの長期開存には定期的な超音波検査と適切なVAIVTを施行することが重要と考えられた。