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[O-5-5] 腹部大動脈瘤破裂症例に対するステントグラフト治療
Keywords:EVAR AAA shock, stentgraft rupture endoleak
腹部大動脈瘤破裂は,いまだ救命率の低い疾患であり,いかに戦略的に治療方針を迅速に行うかが,重要な疾患である。近年,ステントグラフト治療が盛んに行われており,当院でも2011年より開始し,破裂症例にも積極的に行うようにしてきた。腎動脈下腹部大動脈瘤に対するステントグラフトは,外科手術と異なり瘤に血液を供給する腰動脈や下腸間膜動脈などの大動脈分枝を処理しないで留置されるため,潜在的にType 2 endoleakを生じるリスクがある。また,広範後腹膜領域への血腫や腹腔内への穿破症例でも異なってくる。したがって,大動脈瘤破裂の急性期において確実な止血が可能かどうか当初は懐疑的であったが,近年の報告では周術期死亡率はむしろ開腹手術より低い傾向が示されており,今後,開腹手術より優れた救命手段として認知される可能性を秘めている。当院で施行された腹部大動脈破裂症例で開腹手術症例 例とステントグラフト手術症例 例を比較検討した。