EVAR3

[O-6-6] 当院における腹部大動脈ステントグラフト内挿術後のエンドリークtype別発生頻度の検討

^〇後藤千鶴¹, 小谷敦志¹, 谷加奈子¹, 谷口京子¹, 橋本三紀恵¹, 河野ふみえ¹, 藤井公輔², 佐賀俊彦² (1.近畿大学医学部附属病院 臨床検査部, 2.近畿大学医学部附属病院 心臓血管外科)

Keywords:GCK, KUH

【目的】腹部大動脈ステントグラフト内挿術(EVAR)後のエンドリークについて，デバイスごとのtype別発生頻度を検討すること。【対象・方法】2008/12/5～2013/12/18までにEVARを施行した110例のうち術後1回でもエンドリークを認めた72症例について，1．術直後のみに認めるもの，2．退院時以降に認めるもの，3．術直後から持続しているものにわけ各デバイスに対するtype別発生頻度を調べた。経過観察期間は6ヶ月から60ヶ月。ステントグラフトの内訳はzenith(Z群)29例，excluder(X群)51例，powerlink(P群)12例，endurant(N群)18例とした。【結果】1．術直後のみに認めたものはtype1 0例。Type2 23例(Z群12例：41.4％，X群9例：17.6％，P群0例：0％，N群2例：11.1％)，type3 0例。Type4 5例(N群：27.8％，平均2週間以内に消失)2．退院時以降に認めるものはtype1が3例(Z群1例：3.4％，X群2例：3.9％，発生時期はZ群X群共に術後12ヶ月以上)。type2 29例(Z群9例：31％，X群13例：25.5％，P群3例：25％，N群4例：22.2％)，type3 1例(5.6％)N群のみに認めた。3．術後からエンドリークが持続しているものはtype2のみで16例(Z群4例：13.8％，X群10例：19.6％，P群2例：16.7％)であった。【まとめ】エンドリークのステントグラフト別発生頻度とtype別発生頻度を知ることにより，EVAR後の血管エコー検査時に役立てることができる。