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[O-6-7] 腹部ステントグラフト内挿術後のエンドリークにおける超音波検査所見について
Keywords:endoleak, echo
ステントグラフト内挿術後の経過観察では造影CT検査が用いられることが一般的であるが,腎機能障害などで施行困難な場合もある。当院においては,まず通常は造影CTと超音波検査の併用を選択している。腎機能障害などで困難な場合は単純CTと超音波検査の併用で瘤径とエンドリークを評価するようにしている。2008年7月~2013年12月に当院で腹部ステントグラフト内挿術を施行した29例のうち,3例において術後6か月以降のエンドリークを認めている。エンドリークのタイプはタイプIが2例,不明瞭が1例であった。タイプIIの2例はともにエコー,CT双方で検出可能であった。タイプが不明瞭であった1例についてはエコーで検出可能であったがCTではエンドリーク検出できず瘤径の拡大が指摘された。タイプIIのエンドリークは1例が腰動脈,1例が由来不明であった。超音波検査の感度は高いと思われ,腎機能障害を有する患者のうち単純CTで瘤拡大を認めない症例において超音波検査でエンドリークを評価することは妥当である可能性が示唆された。それぞれの症例における超音波検査画像とCT検査について比較検討し供覧する。