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[P-24-2] Leriche症候群に対する外科治療の検討
Keywords:Leriche syndrome, extra anatomical bypass
【目的】近年,平均寿命の延長により閉塞性動脈硬化症は年々増加傾向にある。しかし,中枢型の閉塞性動脈硬化症であるLeriche症候群についての報告はあまり行われていない。今回,当院でLeriche症候群に対し外科手術を行った症例について検討したので報告する。【方法】2002年から2012年までに当院で手術を施行した12例を対象とした。平均年齢は65.8±7.9才(51~71才)男性:11例,女性1例,Fontaine分類II 11例,IV 1例であった。血行再建術は大動脈-両側大腿動脈または腸骨動脈バイパス:10例,high risk症例に対しては腋窩動脈-両側大腿動脈バイパス:2例に施行した。【結果】術前のリスクファクターは高血圧58.3%,脂質代謝異常33.3%,狭心症33.3%,糖尿病41.6%,喫煙歴91%,脳梗塞25%,腎障害(Cr>1.5)8.3%であった。退院可能であった症例の症状は全例改善した。入院死亡は大動脈-両側大腿動脈バイパス術後,多発塞栓症をおこした1例であった。遠隔期に追跡可能であった症例(平均追跡期間66ヶ月)においてグラフト閉塞は認めなかった。経過観察中に維持透析導入1例,腸管壊死1例,脳梗塞1例を認めた。【結語】解剖学的バイパス,非解剖学的バイパスともに遠隔期グラフト開存率は良好であった。今後,Leriche症候群に対してEVTの比率が高くなる可能性があるが,EVTが困難で開腹手術がhigh riskな症例において非解剖学的バイパスは選択の一つになりうると考えられた。