コンクリート工学年次大会 2013(名古屋)

講演情報

第35回コンクリート工学講演会 » セメント/混和材料

[L16] セメント/混和材料Ⅰ

2013年7月9日(火) 10:15 〜 12:15 第6会場 232・233号室 (名古屋国際会議場)

[座長(建築)]小山 智幸、[座長(土木)]斉藤 豪

[L1001] 攪拌によりセメントモルタルの流動性や水和特性が変化する原因およびそのメカニズム

高橋 恵輔1,Thomas BIER2,平野 義信1,戸田 靖彦1 (1.宇部興産,2.Technical University Bergakademie Freiberg)

キーワード:水和反応,レオロジー,攪拌,分散状態,セメントモルタル

本研究では,グラウト材等のセメントモルタルの流動性や水和特性が攪拌により変化する原因およびそのメカニズムの解明を行った。異なる分散状態のセメントモルタルに長時間および高速度の過剰な攪拌を与えた結果,単分散に近い状態のセメントモルタルでも,流動性は低下し,水和発熱速度は増加した。攪拌による水和発熱速度の増加は,セメント粒子の分散およびセメント粒子表面に形成される保護層の破壊により,溶解に対する活性領域が増加することで生じるという仮説を用いて説明できる。さらに,セメント粒子の表面積の増大に伴い,液相中に残存する活性状態の流動化剤が不足するため流動性は低下すると考えた。
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