コンクリート工学年次大会 2013(名古屋)

講演情報

第35回コンクリート工学講演会 » 強度・力学的性質/マスコンクリート

[L13] 強度・力学的性質Ⅰ

2013年7月9日(火) 10:15 〜 12:15 第5会場 231号室 (名古屋国際会議場)

[座長(建築)]松田 拓、[座長(土木)]伊藤 始

[L1051] 鉄鋼スラグ水和固化体の水中における圧縮疲労強度に関する研究

尾上 幸造1,鯨津 成瑛1,阿南 拓人1,今井 富士夫1 (1.宮崎大学)

キーワード:鉄鋼スラグ水和固化体,溶銑予備処理スラグ,疲労強度,疲労寿命,ひずみ速度,圧かい荷重

本論文では,鉄鋼スラグ水和固化体(SSC)を海洋・港湾構造物へ適用する場合を想定した水中圧縮疲労試験に基づき,実用的な強度範囲におけるSSCの圧縮疲労寿命予測式を提案している。同予測式より,水中におけるSSCの疲労強度は普通コンクリートよりも若干低下することが明らかとなった。供試体の変形特性に着目した検討により,SSCでは同等となる応力繰返し1サイクル毎の損傷量が普通コンクリートよりも大きく,その結果早期に疲労寿命に達することが分かった。さらに粗骨材の圧かい荷重の比較より,磨砕した溶銑予備処理スラグや転炉スラグ等を骨材に用いることでSSCの疲労強度が改善できる可能性が示唆された。
論文PDF表示