[L1052] 各種セメントを用いたコンクリートの暑中期における強度発現に関する検討
キーワード:コンクリート温度,強度発現,構造体補正強度,硬化体組織,細孔径分布,水和反応
近年の猛暑では,荷卸し時のコンクリート温度が35℃を超える可能性が高まっている。そこで,暑中期におけるセメント種類がコンクリートの強度発現性に与える影響について調査した。その結果,中庸熱ポルトランドセメントおよび低熱ポルトランドセメントを用いた設計基準強度80N/mm2以下のコンクリートは,簡易断熱養生によって算出した構造体強度補正値(28S’91)が0となり,強度の割増しは不要となった。また,これらのコンクリートでは,初期に受ける温度履歴の最高温度が85℃となっても,普通ポルトランドセメントより高いC3Sの反応性を維持し,緻密な硬化体組織を形成していることを確認した。
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