[L1091] 2階建てRC造建築物におけるコンクリートのひずみ挙動
キーワード:乾燥収縮,ひび割れ,実構造物,拘束応力
本研究では,実構造物のコンクリートの収縮ひび割れ発生の予測を行うことを目的として,埋込型ひずみ計を用いて,施工時における実構造物の梁や壁部材のコンクリートのひずみ挙動および温度を測定した。その結果,実構造物のひずみと拘束によって発生する応力は上下層の影響を受けながら推移し,部材に発生する拘束応力は高い所で0.8N/mm2に達する程度の値であった。これに対し,室内試験によって求められたコンクリートが破断する際の応力は1.4 N/mm2であったことから,実構造物にはひび割れが発生していないことを定量的に推測した。
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